第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

動物・昆虫部門[Forest Zoology and Entomology]

日付 2026年3月18日
開始時刻 11:30
会場名 202B
講演番号 L-9
発表題目 オオアカズヒラタハバチから検出された細胞内共生細菌ボルバキアについて
An intracellular symbiotic bacterium Wolbachia detected from Cephalcia isshikii
所属 森林総合研究所
要旨本文 オオアカズヒラタハバチはトウヒ類の針葉を食害する森林害虫である。幼虫は群棲するため、大発生すると木が枯死することもある。2022年から2024にかけて、青森県平内町と平川市の衰退したドイツトウヒ林分を調査したところ、オオアカズヒラタハバチが大発生していた。演者らはオオアカズヒラタハバチにおける細胞内共生細菌の有無を調べるため、それら2つの産地の個体を採集し診断PCRを行った。その結果、両産地で採取したすべての個体(46個体)からボルバキアが検出された。検出されたボルバキアの5つの遺伝子配列(gatB、coxA、hcpA、ftsZ、fbpA)を用いてMLST解析を行ったところ、このオオアカズヒラタハバチのボルバキアは節足動物由来のボルバキアが多く含まれるSupergroup Aに属することが示された。ボルバキアは昆虫類の生殖機能を操作する細菌として知られていることから、今後、このボルバキアが宿主であるオオアカズヒラタハバチにどのような生殖異常を引き起こすのか明らかにする予定である。
著者氏名 ○相川拓也1 ・ 綾部慈子2
著者所属 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所きのこ・森林微生物研究領域 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所東北支所
キーワード オオアカズヒラタハバチ, ボルバキア, 青森県
Key word Cephalcia isshikii, Wolbachia, Aomori Prefecture