| 要旨本文 |
バイオチャーとは、生物由来資源を高温・低酸素状態で熱分解して得られる炭素物質である。バイオチャーの土壌改良によって植物によるCO_吸収促進が期待されているが、樹木の根系発達に及ぼす影響については不明な点が多い。そこで、時間経過ごとにバイオチャーが木の根の成長に与える影響を明らかにすることが目的である。学校菜園の土をポットに充填し、バイオチャーを0t/ha、10t/ha、20t/ha散布した。そこでクヌギ生育試験(11~2月)を行い、1ヶ月ごとに刈り取りを行った。バイオチャーを撒いてから1ヶ月後に10t/haで他区画より根の重量が大きくなった。土壌含水率も10t/haで増加していたことから、根の重量増加に関与していると考えられる。根の長さが散布量が多いほど短く、太さは10t/ha、20t/haで太くなった。バイオチャーの散布量が多いほど電気伝導率が大きく、根の伸長を抑制したことが示唆された。一方で2ヶ月後は0t/haの根の量が減少して10t/ha、20t/haの根の量が増加していた。以上よりバイオチャー散布直後には根が短く、太くなるが、時間と共に量、形態が変化する可能性が示唆された。 |