| 要旨本文 |
動植物由来の炭化物であるバイオ炭を森林に散布すると植物のCO_吸収量の増加、つまり地球温暖化の緩和が期待されている。バイオ炭の多孔質構造によって土壌動物・微生物が増加し、栄養塩が増えるためだと言われるが、そのメカニズムは明らかになっていない。そこで、バイオ炭散布による土壌動物・微生物の有機物分解への影響を解明した。 6Lポットに土壌を充填し、バイオ炭を10t/ha散布した散布区と非散布区に分け、コナラ実生を栽培した。土壌動物・微生物・電気伝導率(EC)を測定した。ECは有機物分解で生じる栄養塩量の指標である。 土壌動物量、微生物量、EC全て散布区で多かったことから、バイオ炭散布は有機物分解を促進することが示された。これはアルカリ性のバイオ炭により土壌のpHが中性に近づいたことと、多孔質なバイオ炭が保温性を向上させたためであると考える。しかし、有機物分解過程における土壌動物と微生物の繋がりは不透明である。そこで土壌を充填した23Lのコンテナを4つ準備し、操作しないもの、バイオ炭を散布したもの、大型土壌動物を追加したもの、両方を追加したものに分けて、リターバック法にて有機物分解を調べている。 |