第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]

日付 2026年3月17日
開始時刻 16:45
会場名 405
講演番号 J-9
発表題目 風化岩盤内の地下水位観測による流域貯留機能評価
Evaluating catchment water storage properties based on groundwater monitoring in weathered bedrock
所属 名古屋大学大学院
要旨本文 地質が山体地下水の貯留・排水過程をどのように規定するのかを明らかにするために、風化岩盤内地下水位および降雨流出データによる定量解析を行った。花崗岩(6.0ha)、堆積岩(5.0ha)、花崗閃緑岩(3.1ha)、変成岩(2.5ha)の4流域を対象とした。尾根部の深度20~50m井戸で観測された岩盤地下水位と流量の関係を、不圧地下水の定常流を表すDupuitの公式で近似し、岩盤地下水の排水挙動が河川流出を規定可能な範囲を推定した。さらに、河川流量の逓減解析と岩盤地下水位情報を統合することで、風化岩盤内の貯留量を推定した。理論式が成立する流量範囲は、花崗岩流域で超過確率100~30%、堆積岩流域で超過確率100~17%であり、堆積岩流域の方が高流量側まで整合した。風化岩盤の最大貯留量は花崗岩流域で103mm、堆積岩流域で59mmとなった。堆積岩流域では岩盤亀裂を介した排水が卓越し、風化岩盤が比較的小さな貯留量でありながら高流量側まで排水挙動が説明可能である一方、花崗岩流域では岩盤孔隙による緩やかな浸透・排水過程により大きな貯留量が維持されると考えられた。当日は4流域比較に基づき、地質により異なる風化岩盤の貯留・排水特性を議論する。
著者氏名 ○猪越翔大1 ・ 五味高志1 ・ 勝山正則2 ・ 小田智基3 ・ 岩上翔3 ・ 内山佳美4 ・ 小谷亜由美1
著者所属 1名古屋大学大学院生命農学研究科 ・ 2京都府立大学大学院生命環境科学研究科 ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林防災研究領域 ・ 4神奈川県自然環境保全センター
キーワード 貯留, 逓減解析, 比産出率, 風化岩盤, 地下水
Key word Water storage, Recession analysis, Specific Yield, Weathered bedrock, Groundwater