第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]

日付 2026年3月17日
開始時刻 15:30
会場名 405
講演番号 J-5
発表題目 流域スケールでの流木の発生・滞留・流下条件を考慮した流出特性の評価
Evaluation of Large Wood Dynamics at the Watershed Scale _ Considering Recruitment, Storage, and Transport
所属 名古屋大学
要旨本文 流域スケールでの流木生産量に対する斜面滞留・河道内滞留・ダムへの流出の配分を定量化し、流木動態を量的に把握することを目的とした。筑後川水系佐田川の寺内ダム上流域(面積51km2、森林率:89%)を対象とし、生産流木量=斜面滞留+河道滞留+ダム流出を把握した。生産流木は、斜面由来および浸水域推定から河岸侵食由来の流木量を算出した。崩壊土砂の流下距離Xと河道間の距離Lから、X≧L の場合に可能流木流路到達量、X<Lでは斜面滞留量とした。 2017年九州北部豪雨時の総生産量(河岸侵食786m3 、崩壊26,160m3)に対して、斜面滞留量17,487m3(65%)、ダム流出8,563m3(32%)、推定河道内滞留896m_(3%)であり、可能流木流路到達量が8673 m_(総生産量の32%)と推定された。 2025年の現地調査から、流域面積3~16 ha の山地小流域の谷狭窄部などで滞留する傾向を確認し、可能流木到達量の地形依存性を確認した。斜面で生産された流木の多くは上流域に滞留し、河道に到達した流木の一部がダムへ流出していたことから、流木流出量を規定する主要因は生産量のみならず斜面‐河道接続性(到達率)の高低であることが明らかとなった。
著者氏名 ○中島啓太 ・ 五味高志 ・ 猪越翔大 ・ 赤羽澄香
著者所属 名古屋大学大学院生命農学研究科
キーワード 流木, 流域, 河川地形, 崩壊
Key word Large Wood, Watershed, Channel Morphology, Landslides