第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]

日付 2026年3月18日
開始時刻 17:00
会場名 405
講演番号 J-29
発表題目 林内における雨滴径の鉛直変化に着目した遮断蒸発メカニズムの検討
Investigation of interception mechanisms focusing on the vertical variation of raindrop size within a forest
所属 宇都宮大学
要旨本文  森林に降った雨は樹冠に到達すると一部が遮断される。近年の観測では、大雨のときでも一定割合で樹冠遮断されることが示唆され、そのメカニズムに注目が集まっている。樹冠を通った雨は、雨滴計を用いた観測により、直達、飛沫、滴下の3成分に分けられるとされ、地上に到達するまでの雨滴径の変化が遮断蒸発に関係すると考えられるが、雨滴径の鉛直変化を測定した例はない。そこで本研究では、雨滴径の鉛直変化に着目して、樹冠遮断のメカニズムを検討した。対象としたのは、東京大学千葉演習林の袋山沢試験地にある約100年生のヒノキである。樹高約25 mの単木において、地上から高さ約1, 8, 18 mの3ヶ所に雨滴計をらせん状に設置した。 観測の結果、複数の降雨イベントでの計測に成功した。雨滴径分布はイベント間でばらついているが、鉛直方向の変化が確認できた。飛沫成分や滴下成分の体積割合について、鉛直方向の大小関係は一定ではなかった。これには、雨滴径において鉛直方向だけではなく水平方向の空間分布の影響や、滴下成分の分裂による飛沫成分の供給などが影響している可能性がある。
著者氏名 ○鈴木梨花1 ・ 酒井佑一1 ・ 堀田紀文2 ・ 南光一樹3
著者所属 1宇都宮大学農学部 ・ 2東京大学大学院農学生命科学研究科 ・ 3東京農工大学大学院農学研究院
キーワード 遮断蒸発, 雨滴, 林内雨
Key word Interception, Raindrop, Throughfall