第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]

日付 2026年3月18日
開始時刻 10:30
会場名 405
講演番号 J-16
発表題目 火山灰降下の影響をうけた茨城県常陸太田市の花崗岩丘陵地における土層発達
Soil layer development with volcanic ash falls in granite hillslopes in Hitachiota City, Ibaraki Prefecture
所属 森林総合研究所
要旨本文 本研究は、丘陵地斜面における長期的な土層発達に対する火山灰の影響を明らかにすることを目的とし、茨城県常陸太田市の花崗岩を基盤とする斜面を対象に調査を行った。本地域に降下する火山灰は、主に西方に位置する日光火山群および赤城山に由来するものである。地形的な特徴が違う近接する斜面において、4地点で土壌断面の掘削と観察を行い、土層試料を採取して火山灰の混入状況を分析した。その結果、急傾斜の凸型斜面では、地表面から強風化した花崗岩までの深度は約50 cmと浅く、土層は主として花崗岩由来の土粒子から構成されており、火山灰の混入はほとんど確認できなかった。一方で、高標高部に位置する緩傾斜の斜面では、地表面から強風化した基盤岩までの深度が最大220 cmに達していた。この斜面では基盤岩に近い土層の深部では火山灰は認められなかったものの、地表面に近づくと花崗岩由来の鉱物の割合が減少し、火山灰の混入量が増加した。これらの結果から、斜面形状や傾斜条件の違いが、火山灰の集積および土層発達過程に大きく影響している可能性が示唆される。
著者氏名 ○渡壁卓磨1 ・ 山下尚之1 ・ 大貫靖浩1 ・ 宇都木景子2
著者所属 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 ・ 2茨城県林業技術センター
キーワード 土層発達, 斜面, 土層厚, 表層崩壊
Key word soil layer development, hillslope, Soil thickness, shallow landslide