第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

生理部門[Tree Physiology]

日付 2026年3月18日
開始時刻 16:00
会場名 303
講演番号 G-3
発表題目 越冬ツバキ花芽の凍結様式のMRIによる可視化
Visualization of freezing behaviors in Camellia flower buds using MRI
所属 東京大学大学院
要旨本文 耐寒性植物は致死的な細胞内凍結を回避するために、凍結温度下において多様な凍結様式(耐寒戦略)を示す。代表例に、細胞間隙が凍り細胞は脱水収縮する細胞外凍結や-20℃以下まで組織が凍らない深過冷却がある。凍結様式やその機構は植物種や組織により特異的で、多様な凍結様式、凍結制御機構の存在が予想されるが、詳細は不明だ。冬芽や枝等の植物器官内部の凍結観察が難しいためだ。MRIは組織の未凍結水の密度分布を画像化でき、水が凍結すると緩和時間T2が極端に短くなり、組織コントラストが急激に消失する。本原理によりMRIは植物内部の凍結様式を非侵襲的に可視化できるが、温度可変しながらの撮像が必要で、このような装置は世界的にも少なくマシンタイムが限られる。演者らは筑波大工学部と共同で、自作の温度可変Probeや撮像法により、通常の3次元解析法以外に、1回に多数試料の凍結様式の多様性を撮像する方法や高速撮像により凍結過程を観察する方法などの開発を試みている。本研究では、越冬中のツバキ花芽の凍結様式のMRI可視化解析を試みた。ツバキ花芽の芽鱗片、花弁、雌蕊は高い温度で凍結するが、胚珠や葯は過冷却することが判った。
著者氏名 ○石川雅也1 ・ 岩崎一馬2 ・ 籾山直人2 ・ 柳生直泰2 ・ 藤田直人2 ・ 工藤舞泉1 ・ Zu, Mingyi1 ・ 寺田康彦2 ・ 松下範久1 ・ 福田健二1
著者所属 1東京大学大学院農学生命科学研究科 ・ 2筑波大学大学院理工情報生命学術院 応用理工学
キーワード MRI, 耐寒性, 凍結, 過冷却, 花芽
Key word MRI, cold hardiness, freezing, supercooling, flower bud