第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

生理部門[Tree Physiology]

日付 2026年3月18日
開始時刻 15:30
会場名 303
講演番号 G-1
発表題目 Flavodiiron遺伝子を欠損させたゲノム編集スギの光合成特性の解析
Photosynthetic analysis of genome-edited Cryptomeria japonica deficient in flavodiiron genes
所属 森林研究・整備機構 森林総合研究所
要旨本文 Flavodiironタンパク質は嫌気性細菌で発見され、O_やNOを還元してH_OやN_Oへ変換する機能をもつことが報告された。その後、ラン藻、緑藻、コケ、シダ、裸子植物など被子植物以外の光合成生物にも類似タンパク質(Flv)が存在することが明らかになった。ラン藻やゼニゴケではFlv欠損株が作製され、光合成電子伝達で生じる過剰な還元力を利用してO_をH_Oへ還元し、有害な活性酸素種の生成を抑制する役割が示唆されている。一方、裸子植物におけるFlvの機能は未解明である。スギはゲノム情報が解読され、さらにゲノム編集技術によって遺伝子破壊が可能である。本研究では針葉樹におけるFlvの機能解明を目的として、Flv遺伝子(FlvAおよび、FlvB)を標的としたゲノム編集スギの作製を行った。アグロバクテリウムを用いてCRISPR/Cas9ベクターをスギ培養細胞に導入し、薬剤選抜によって候補個体を取得した結果、両遺伝子の塩基配列に欠損をもつ変異体を得ることができた。本発表では、これらの変異体の光合成特性について解析した結果を報告する。
著者氏名 ○宮澤真一 ・ 西口満
著者所属 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所樹木分子遺伝研究領域
キーワード Flavodiiron, 光合成, スギ
Key word Flavodiiron, Photosynthesis, Cryptomeria japonica