第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]
| 日付 | 2026年3月18日 |
|---|---|
| 開始時刻 | 10:00 |
| 会場名 | 303 |
| 講演番号 | F-4 |
| 発表題目 | サワラとヒノキの乾湿環境における適応的遺伝子浸透の可能性 The possibility of adaptive introgression between Chamaecyparis pisifera and C. obtusa in dry or wet environments |
| 所属 | 岐阜大学 |
| 要旨本文 | サワラとヒノキは、いずれもヒノキ科ヒノキ属の常緑針葉樹である。サワラの生育地は中湿~湿潤な環境を特徴とする一方、ヒノキは一般に中~上部斜面や尾根などの乾燥した立地によく見られる。岐阜大学位山演習林 (岐阜県下呂市) では、両種が側所的に生育しており、沢沿いの湿潤な場所にはサワラが、乾燥傾向の強い尾根部にはヒノキが主に生育している。しかし、まれに尾根部に出現するサワラ(尾根サワラ)や、沢沿いに出現するヒノキ(沢ヒノキ)といった、本来の生育環境とは異なる場所に生育している個体が確認されている。本研究では、これらの個体がいかにして異なる環境条件に適応しているのかを明らかにするため、RAD-seqを用いたゲノム解析により検証した。全SNPを用いた集団構造解析および局所祖先推定の結果、両種間の交雑の証拠は得られなかった。一方、異なる生育環境と関連する遺伝的変異を探索するためにゲノムワイド関連解析を行ったところ、いくつかの有意なSNPが検出された。これらの結果を踏まえ、祖先多型や種分化後に生じた変異による環境適応の可能性について議論する。 |
| 著者氏名 | ○堀部真生1 ・ 片畑伸一郎1 ・ 中森さつき2 ・ 永野惇3,4 ・ 青木将也5 ・ 都竹彰則5 ・ 玉木一郎1 |
| 著者所属 | 1岐阜大学応用生物科学部 ・ 2岐阜県立森林文化アカデミー ・ 3名古屋大学生物機能センター ・ 4慶応義塾大学先端生命科学研究所 ・ 5岐阜大学高等研究院全学技術センター |
| キーワード | 適応的遺伝子浸透, 局所祖先推定, 土壌湿潤性指標, RAD-seq |
| Key word | adaptive introgression, local ancestry inference, topographic wetness index, RAD-seq |