第137回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]
| 日付 | 2026年3月18日 |
|---|---|
| 開始時刻 | 9:00 |
| 会場名 | 303 |
| 講演番号 | F-1 |
| 発表題目 | 葉緑体DNAの変異と倍数性および形態に基づくオオズミの分類学的再検討 A Taxonomic Reassessment of Malus toringo var.zumiBased on Chloroplast DNA, Polyploidy, and Morphology |
| 所属 | 東京大学大学院 |
| 要旨本文 | バラ科リンゴ属のオオズミは、ズミに比べて葉が大型で,長枝につく葉もほとんど分裂しないことからズミの変種とされる。しかし、ズミは形態に変異が大きく、両者を明確に区別できるかは不明である。また、オオズミは当年枝に毛があるものとないものの2タイプに分けられるが、これらの分類学的位置付けは不明である。本研究では、オオズミの分類学的位置付けを再検討することを目的とし、葉緑体DNAに基づくハプロタイプ解析および倍数性と果実の形態の比較を行った。2タイプのオオズミとズミおよび近縁のエゾノコリンゴを用いたハプロタイプ解析の結果、オオズミとズミおよびエゾノコリンゴは明確に区別されなかった。一方、オオズミは毛の有無によって固有のハプロタイプを示した。フローサイトメーターを用いた解析の結果、オオズミは4倍体、ズミは2倍体と推測された。果実のサイズは、オオズミがズミよりも大きく、エゾノコリンゴとは同程度であった。以上のことから、オオズミはズミが倍数化したものであり、毛の有無によって分けられる2タイプのオオズミは遺伝的に分化している可能性が考えられた。 |
| 著者氏名 | ○工藤舞泉 ・ 岩切鮎佳 ・ 松下範久 ・ 福田健二 |
| 著者所属 | 東京大学大学院農学生命科学研究科 |
| キーワード | リンゴ属, ズミ, エゾノコリンゴ, 子房室, 四倍体 |
| Key word | Malus spp., Malus toringo, Malus baccata var.mandshurica, ovarian locul, tetraploid |