第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

日付 2026年3月18日
開始時刻 17:15
会場名 201B
講演番号 D-36
発表題目 ネイチャーポジティブな未来へ:森林生態系サービスのシナリオ分析
Toward a Nature-Positive Future: Scenario Analysis of Regional Forest Ecosystem Services
所属 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
要旨本文 ネイチャーポジティブを実現するためには、人と自然の望ましい関係を描き、社会の意思決定を導く将来ビジョンの提示が重要である。本研究では、IPBESが提唱するNature Futures Frameworkをシナリオ設計の枠組みとして用い、地域スケールでの時空間シミュレーションを伴うシナリオ分析を行った。対象地は宮城県南三陸町とし、地域住民が参加するワークショップおよび聞き取り調査を通じて、複数の将来シナリオを設計した。各シナリオのナラティブに基づき、皆伐面積、間伐面積、天然林化面積、長伐期比率といった森林管理パラメータを設定し、将来の森林資源配置を予測した。得られた結果に対して、表土保持、水源涵養、生物多様性、表層崩壊防止、木材生産に関する生態系サービスを評価し、シナリオ間で比較した。その結果、なりゆきシナリオでは複数の生態系サービスの低下が示唆された一方、ネイチャーポジティブを目指すシナリオでは、必要労働量は増加するものの、生態系サービスが維持・向上する可能性が示された。本研究の結果は、地域の実情をより反映した将来シナリオの検討や、山・里・海の連関を踏まえた議論を行う地域ワークショップへの活用が期待される。
著者氏名 ○山田祐亮1 ・ 三ツ井聡美2 ・ _橋康夫3 ・ 重藤さわ子4 ・ 坂本竜哉5 ・ 五味高志6
著者所属 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林管理研究領域 ・ 2筑波大学芸術系 ・ 3(公財)地球環境戦略研究機関生物多様性と生態系サービスユニット ・ 4事業構想大学院大学 ・ 5東京大学大学院農学生命科学研究科 ・ 6名古屋大学大学院生命農学研究科
キーワード Nature Future Framework, 時空間シミュレーション, 自然共生社会
Key word Nature Future Framework, Spatio-temporal simulation, Society in Harmony with Nature