第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

日付 2026年3月17日
開始時刻 10:00
会場名 201B
講演番号 D-1
発表題目 体積から表面積へ-コンパチブル幹表面積式-
From volume to surface area: A compatible stem surface area equation
所属 近畿大学
要旨本文 幹表面積は,炭素やメタンの放出,林木の成長,降雨の遮断などに関係する樹幹パラメータである。このような重要性にも関わらず,幹表面積の推定式(幹表面積式)は幹材積の推定式(幹材積式)に比べて少ない。本研究では,幹材積式と共通の係数をもつ「コンパチブル幹表面積式」を提案する。この式は,形数に基づく細り指標(TIFF:Inoue et al. 2021)を基礎とするもので,既存の材積式と共通の係数をもち,樹高と胸高直径からの幹表面積の推定を可能にする。この式の妥当性をバンクスマツのデータ(n = 260:Sweda and Umemura 1979)で検証した。幹表面積の推定値と実測値との間に有意な差は認められず,相対平均誤差は-0.1%,相対RMSEは5.5%であった。また,先行研究の結果をもとに,TIFFの種間変異による幹表面積の推定値への影響を検討した結果,-1.4%から1.8%で小さいと予想された。以上のことより,このコンパチブル幹表面積式は,樹高と胸高直径の過去の測定値をもとに,幹表面積式を調製するための新たな森林調査を必要とせず,幹表面積の時空間的に広範な推定を可能にすることが期待できる。
著者氏名 ○井上昭夫1,2
著者所属 1近畿大学農学部 ・ 2近畿大学アグリ技術革新研究所
キーワード コンパチブル表面積式, 形数の平方根則, 幹材積, 形数に基づく細り指標, 二変数材積式
Key word Compatible surface area equation, Square root law of form-factors, Stem volume, Taper index based on form-factors, Two-way volume equation