第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

教育部門[Education]

日付 2026年3月17日
開始時刻 18:00
会場名 202A
講演番号 C-3
発表題目 森のお話はどこから来る?-絵本の作者と時代の視点から-
Where do forest stories originate? Perspectives on picture-book authors and historical contexts
所属 日本大学
要旨本文 絵本は、幼少期における自然認識や価値観の形成に大きな影響を与える媒体であり、森はその舞台として描かれていることがある。そこで、本研究の目的は,絵本に描かれる森の物語が、どの時代に、どのような作者的背景のもとで生み出されてきたのかを明らかにすることである。対象は絵本ナビのサイトで「絵本児童書」の区分で「森」で検索し,候補に挙がった絵本2,215冊とした。なお,森に関する内容を含んでいるのかは確認していない。方法は出版年、出版社別の集計および作者の国籍的背景に着目した分析を行った。その結果、森を題材とした絵本は1990年代以前には出版点数が限定的であったのに対し、2000年代以降、とくに2010年代以降に大きく増加する傾向が確認された。さらに、翻訳を伴う外国作品は全体の約13%にとどまり、多くの森の物語が日本人作者によって創作されてきたことが明らかとなった。以上より、絵本における森のお話は、海外作品の受容によって形成されるというよりも、日本社会の自然観や時代的関心を背景として内発的に生成・展開してきたものと考えられた。
著者氏名 ○杉浦克明 ・ 木幡響人
著者所属 日本大学生物資源科学部
キーワード 森の物語, 絵本, 児童文学, 作者背景
Key word Forest narratives, Picture books, Children's literature, Authors' backgrounds