第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

風致・観光部門[Landscape Management and Tourism]

日付 2026年3月18日
開始時刻 10:30
会場名 202A
講演番号 B-6
発表題目 統合モデルによる国立公園の経済評価:ビッグデータとWebアンケートの分析
Econometric analysis of national parks using the integration model of big data and web survey
所属 京都大学
要旨本文 国立公園の訪問行動のデータを収集する際に,これまでの研究ではWebアンケート調査が用いられてきたが,近年,携帯電話の位置情報のビッグデータを用いる方法が提案されている。ビッグデータは国立公園内のビジターセンターの訪問行動を把握できるが,訪問経験や所得などの個人属性を把握できない。そこで,本研究では,ビッグデータとWebアンケートを組み合わせた統合モデルを開発した。KDDI(au)スマートフォン利用者のビッグデータである「KDDI Location Analyzer」を用いて全国の200ヶ所のビジターセンターの訪問行動4,317,156件のデータを収集し,ビジターセンターの経済価値を計測した。Webアンケートでは3,120人から回答を収集し,全国の国立公園の訪問価値を計測した。統合モデルの分析結果は以下のとおりである。(1)全国の国立公園を閉鎖した場合の損失額は一人当たり55,771円,(2)国立公園は閉鎖せずに200ヶ所のビジターセンターのみを閉鎖した場合の損失額は一人当たり44,935円,(3) 知床五湖フィールドハウスを閉鎖すると知床国立公園の訪問者数は11.99%減少し,知床以外の国立公園は逆に0.03%増加する。
著者氏名 ○栗山浩一1 ・ 久保雄広2 ・ 康傑鋒3 ・ 柘植隆宏3
著者所属 1京都大学大学院農学研究科 ・ 2国立環境研究所生物多様性領域 ・ 3上智大学大学院地球環境学研究科
キーワード 国立公園, 環境評価, レクリエーション, トラベルコスト法
Key word National parks, Non-market valuation, Recreation, Travel cost method