第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

風致・観光部門[Landscape Management and Tourism]

日付 2026年3月18日
開始時刻 16:45
会場名 202A
講演番号 B-18
発表題目 居久根の有する生態系サービスに対する住民の選好
Preferences for Ecosystem Services Derived from Igune Landscapes, Traditional Homestead Groves
所属 北海道大学
要旨本文 屋敷林である居久根は、世界農業遺産に認定されている大崎耕土を構成する重要な要素の一つである。しかし、居久根が有する多様な生態系サービス、とりわけ公共財的性格をもつサービスの価値は、これまで十分に評価されてこなかった。その結果、居久根の維持管理に対する公的資源の導入は限定的であり、維持管理の大部分は所有者に依存している。そこで本研究は、居久根が提供する多様な生態系サービスに対する地域住民の選好を評価した。具体的には、7つの生態系サービスを対象としてベストワーストスケーリング法を用い、住民にとっての重要度を定量評価した。さらに、仮想評価法を用いて、居久根の維持に対する支払意思額を推定した。分析には、大崎地域の住民を対象としたアンケート調査データを用いた。分析の結果、防災および減災が居久根の最も重要な生態系サービスとして評価され、次いで生物多様性保全、気候変動緩和の順であった。また、居久根を維持することに対する住民の支払意思額は、おおむね一人当たり1000円前後であることが示された。これらの結果は、居久根の維持管理に公的資源を投入することの妥当性を示唆している。
著者氏名 ○豆野皓太1 ・ Shan Jin2 ・ 三宅源行3 ・ 南健斗4 ・ 大風翼5 ・ 米澤千夏6
著者所属 1北海道大学大学院農学研究院 ・ 2Royal Agricultural University ・ 3大崎市産業経済部農政企画課 ・ 4信州大学 ・ 5東京科学大学 ・ 6東北大学大学院農学研究科
キーワード 世界農業遺産, 表明選好法, 大崎地域
Key word Globally Important Agricultural Heritage Systems, Stated preference method, Osaki region