第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

風致・観光部門[Landscape Management and Tourism]

日付 2026年3月18日
開始時刻 14:45
会場名 202A
講演番号 B-12
発表題目 林内作業道に関する人類学的研究
An Anthropological Study of Forest Workroad
所属 埼玉大学
要旨本文 本研究は林業家がどのように未来をまなざし時間の流れを乗りこなしているのかを明らかにすることを目指す。そのために森林作業道に考察の主眼を置き議論を進める。開設技術は一定の規範はあっても実践のレベルでは細かな違いが多数観察される。技能の習得はマニュアルを身に着け熟練者に同一化させることではなく、各々が権力関係のなかでアイデンティティを多様に創り上げることであるという田辺_治の議論を参照しながら、作業道づくりの技能を林業家がそれぞれの社会的状況のなかで練り上げていることを検討する。次に、林業家たちが山の将来をどう考えているのか語りを提示しながら、未来を思い描くうえで道が果たす役割を明らかにする。道は山の将来を描くうえでも林業家個人の人生を説明するうえでもその語りを支えていることを示したい。最後に景観概念を導入し、作業道が未来の情景を含みこんだ景観であることを論じる。林業家たちは自身のアイデンティティを練りながら作業道開設の技能を習得し、壊れない作業道という景観に未来を託すことで現在から未来をまなざし、個人の人生とそれを超える林業という営みをしていると結論付ける。
著者氏名 ○門馬凌汰
著者所属 埼玉大学人文社会科学研究科
キーワード 景観, 時間性, 技術
Key word landscape, temporarily, technology