第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

林政部門[Forest Policy]

日付 2026年3月18日
開始時刻 17:00
会場名 201A
講演番号 A-32
発表題目 都道府県による森林環境譲与税の使途の定量分析
Quantitative analysis of forest environment transfer tax expenditures by prefectures
所属 東京大学
要旨本文 本研究では都道府県レベルにおいて、環境譲与税と都道府県単位の独自の超過課税の使途の状況に着目して分析を行なった。回帰分析では木材生産産出額と環境譲与税の相関は弱く、私有林人工林面積(R2=0.53)及び林業就業者数(R2=0.79)との相関が強かった。これは、環境譲与税が全体の林業生産のなかで占める国からの支援・補助金の一部に過ぎないことと加味すると、自然なことである。また、もともと環境譲与税の算出の根拠にもなっている私有林人工林面積や林業就業者との相関が強いことも、自然なことである。環境譲与税譲与額の総額は森林整備額に影響は限定的、全国的に木材生産のための現場の森林整備には、県に譲与される環境譲与税は使われていないことが分かった。林業就業者数や私有林人工林面積と担い手育成・普及啓発や森林情報整備の相関関係はなく、それらの変数は配分に影響がなかった。環境譲与税の導入により、林業就業者や私有林人工林面積が比較的少ない県に担い手育成や森林情報整備のとして使途の予算に充てられ、それらの県でもともと都道府県に譲与される森林環境税の趣旨にも沿いながら、環境譲与税が市町村支援の役割を担っている。
著者氏名 ○稲川武1 ・ 内山愉太2 ・ 香坂玲1
著者所属 1東京大学大学院農学生命科学研究科 ・ 2神戸大学人間発達環境学研究科
キーワード 森林環境譲与税, 都道府県林政, 定量分析, 森林環境税, 市町村支援
Key word Forest environment transfer tax, Prefectural forest policy, Quantitative analysis, Forest environment tax, Support for municipalities