第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

林政部門[Forest Policy]

日付 2026年3月18日
開始時刻 9:00
会場名 201A
講演番号 A-14
発表題目 低等級木材の有効利用による家具の新たな価値創造:炭素固定効果の算出
Creating New Value in Furniture Through the Effective Use of Low-Grade Wood: Calculating Carbon Fixation Effects
所属 東京大学大学院農学生命科学研究科
要旨本文 脱炭素社会の実現のためには、二酸化炭素を積極的に吸収・固定することが重要である。数十年単位での長期的な木材利用は、燃料等と比較して炭素固定効果が大きい。本研究は、一般にパルプ材として品質区分されるような低等級木材を家具として有効利用することで、環境の側面からの新たな価値創造を目指すものである。東京大学北海道演習林において、家具として有効利用するための立木8本を本研究で取り扱う低等級木材として選定した。これらの立木が従来通りパルプとして利用された場合には、焼却時に、材に含まれる炭素はすべて大気中に放出される。一方で、家具として利用する場合、一定程度の炭素固定をすることが可能となる。例えば、机や本棚として木材を利用した別の事例をみると、単位床面積あたりで0.05m3の木材を固定することができる。これを炭素に換算すると、単位床面積あたり約13.7kg-C(二酸化炭素換算では50kg-CO2)の炭素を固定することが可能となる。2024年にEUで承認された炭素除去・貯留に関する認証枠組みでは、木材製品については、少なくとも35年間維持する必要があることが示されており、今後もモニタリングを続ける。
著者氏名 ○徳永友花1 ・ 前川智美1 ・ 井上崇2 ・ 高橋功一2 ・ 松井理生2 ・ 尾張敏章2
著者所属 1東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林フォレストGX/DX協創センター ・ 2東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林北海道演習林
キーワード 炭素固定, 木材利用, 家具
Key word Carbon Fixation, Wood Utilization, Furniture