第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

T2. 森林環境の持つ保健休養機能の基礎的研究と応用研究 -森林+αの可能性-[Basic and applied studies and possibilities on forest amenities -Let’s make plan α!-]

日付 2025年3月21日
開始時刻 14:30
会場名 N13
講演番号 T2-2
発表題目 アカエゾマツ精油エマルジョンの温泉施設における抗菌消臭効果
Antibacterial and Deodorizing Effects of Emulsion Containing Picea Glehnii Essential Oil in Spa Facilities
所属 酪農学園大学
要旨本文  近年、北海道のアカエゾマツは本格的な間伐期を迎えているが、加工の難しさなどから木材としての利用は進んでいない。そこで木材以外の新たな価値を見出し、人や動物への有効利用に繋げたいと考えた。これまで、アカエゾマツ精油に抗菌活性があり、実際に牛皮膚糸状菌症を改善したことを報告した。本研究では、エマルジョン化したアカエゾマツ精油について、実験室レベルでの抗菌活性を確認し、さらに温泉施設での抗菌消臭効果を検証した。アカエゾマツ枝葉間伐材を粉砕し、水蒸気蒸留法により精油を精製した。精油に界面活性剤を加え、超音波でエマルジョン化した後、比濁法により黄色ブドウ球菌と大腸菌に対する抗菌活性を調べた。次に、異臭で困る温泉施設の床にアカエゾマツ精油エマルジョンを噴霧し、噴霧前後の細菌と真菌の菌叢を比較した。結果、アカエゾマツ精油エマルジョンは精油と同様の抗菌活性を示し、噴霧24時間後に温泉施設の床からの異臭は消え、生菌数が減少するとともに、菌種の多様化が見られた。これらの結果から、アカエゾマツ精油エマルジョンには強い抗菌消臭効果があり、人や環境に優しく、多方面での活用が期待できると考えられた。
著者氏名 ○高見菜月1 ・ 宮庄拓1,2 ・ 笠井祥子3 ・ 横田博4 ・ 山口昭弘5
著者所属 1酪農学園大学大学院獣医学研究科 ・ 2酪農学園大学獣医学群 ・ 3合同会社フィランソロフィー ・ 4Pine Grace ・ 5酪農学園大学農食環境学群
キーワード 界面活性剤, 間伐材, 比濁法, 黄色ブドウ球菌, 大腸菌
Key word surfactant, thinned wood, turbidimetric method, Staphylococcus aureus, Escherichia coli