第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
T1. 生物多様性保全と森林管理[Biodiversity conservation and forest management]
日付 | 2025年3月21日 |
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開始時刻 | 10:30 |
会場名 | N11 |
講演番号 | T1-6 |
発表題目 | 市民調査による葉面DNAの解析ー飛騨市の広葉樹林を事例に― Leaf-surface eDNA metabarcoding with citizens -A case of broadleaved forests in Hida City- |
所属 | 京都大学 |
要旨本文 | 地域レベルの生物相を網羅的に把握することは生物多様性戦略の実施や持続可能な森林管理において重要な課題である。また、一般市民が参加・協働する科学調査(市民調査)によって地域の自然環境への関心向上や、保全活動の発展が報告されている。しかし、市民調査による詳細な生物相の把握には同定などに関して様々な障壁がある。 近年、環境中の微量なDNAから群集を推定するDNAメタバーコーディングが提案され、新たな環境研究手法として注目されている。そこで、本研究では岐阜県飛騨市の森林において、広葉樹6種の葉面に付着したDNAから主として昆虫相を推定する目的で市民調査を実施した。対象となる樹種は優占度の高いものに加え、飛騨地域の市民と関わりのあるものを選択した。 参加した市民は公募による一般参加者と地元高校生で、座学・野外調査・データ解析を行った。地元高校生は課外活動プログラムと連動して参加した。また、研究者チームが比較のための他時期・他標高域のサンプルを採取した。データ解析のフェーズでは参加者らはグループに分かれ、得られたDNAの塩基配列を用いてデータベースに基づく昆虫種の検索・推定を行った。 |
著者氏名 | ○淺野悟史1 ・ 中山理智2 ・ 時任美乃理3 ・ 赤石大輔4 ・ 三井崇史5 ・ 德地直子6 |
著者所属 | 1京都大学大学院地球環境学堂 ・ 2鳥取大学乾燥地研究センター ・ 3京都大学大学院農学研究科 ・ 4大阪産業大学環境理工学科 ・ 5飛騨市 ・ 6京都大学フィールド科学教育研究センター |
キーワード | 市民科学, DNAメタバーコーディング, 広葉樹林 |
Key word | Citizen scisence, DNA matabarcoding, broardleaved forests |