第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
S7. 変動環境下における大気‐森林間の物質交換と樹木の生理生態[Atmosphere-forest material exchange and tree physiological ecology under changing environment]
| 日付 | 2025年3月21日 |
|---|---|
| 開始時刻 | 14:15 |
| 会場名 | W109 |
| 講演番号 | S7-3 |
| 発表題目 | 光量と葉のガス交換能力の樹冠内鉛直分布がスギのオゾン吸収量に与える影響 Vertical gradients of light, needle gas exchange capacity and ozone uptake within the canopy of Cryptomeria japonica |
| 所属 | 東京農工大学 |
| 要旨本文 | 葉のオゾン吸収量と密接に関係する気孔コンダクタンス(gs)は、様々な要因による影響を受けて、樹冠の上層から下層にかけて低下する。このため、葉のオゾン吸収量も樹冠内において鉛直分布を示す。しかしながら、葉のgsとオゾン吸収量の樹冠内鉛直分布に最も強く影響する要因は不明である。そこで本研究では、スギ針葉のオゾン吸収量の樹冠内鉛直分布に寄与する主要因の解明を目的とした。2022年4〜9月に、東京都八王子市のスギ林から枝葉を採取し,針葉のガス交換速度を測定した。針葉のガス交換速度と樹冠内における葉面積の分布から、スギの陽葉(直達光と散乱光を受ける葉)と陰葉(散乱光のみ受ける葉)のgsおよびオゾン吸収量の樹冠内鉛直分布を推定した。陽葉と陰葉のオゾン吸収量の樹冠内鉛直分布は、散乱光強度の鉛直分布による影響を強く受けた。また、針葉のガス交換能力の鉛直分布は、陽葉のオゾン吸収量の鉛直分布に強く影響した。陽葉のオゾン吸収量はスギの樹冠全体のそれの8割を占めたため、スギのオゾン吸収量の推定において、散乱光強度と針葉のガス交換能力の樹冠内鉛直分布を正確に評価する必要があることが明らかになった。 |
| 著者氏名 | ○田中亮志1 ・ 浦島未有2 ・ 川俣建太2 ・ 鈴木諒2 ・ 須田春香2 ・ 松田和秀3 ・ 伊豆田猛3 ・ 渡辺誠3 |
| 著者所属 | 1東京農工大学大学院連合農学研究科 ・ 2東京農工大学大学院農学府 ・ 3東京農工大学大学院農学研究院 |
| キーワード | オゾン吸収量, 樹冠内鉛直分布, スギ, ガス交換モデル |
| Key word | ozone uptake, canopy gradient, Cryptomeria japonica, gas-exchange model |