第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
S7. 変動環境下における大気‐森林間の物質交換と樹木の生理生態[Atmosphere-forest material exchange and tree physiological ecology under changing environment]
| 日付 | 2025年3月21日 |
|---|---|
| 開始時刻 | 14:15 |
| 会場名 | W109 |
| 講演番号 | S7-2 |
| 発表題目 | スギとヒノキの異なる樹冠位置における針葉の光合成窒素利用特性 Photosynthetic nitrogen use traits in needles at different canopy positions of Japanese cedar and cypress |
| 所属 | 東京農工大学 |
| 要旨本文 | 窒素は森林生産性の律速要因であり、樹木は限られた窒素を効率よく光合成に利用する。本研究では、スギとヒノキの針葉の光合成窒素利用効率(PNUE)の違いを着葉位置を考慮して評価した。2023年6、8および11月に、東京農工大学フィールドミュージアム多摩丘陵において調査を行った。スギとヒノキの樹冠の上部、中部および下部から採取した針葉の光合成能力と窒素含量を測定し、PNUEと光合成系への窒素分配を求めた。両樹種とも樹冠位置が高い程、針葉の光合成能力と窒素含量が高かった。同様の傾向は8月のPNUEにも見られたが、他の月のPNUEに樹冠位置の有意な影響はなかった。スギのPNUEはヒノキよりも有意に高かった。11月においては光合成系への窒素分配割合の違いでPNUEの樹種間差異を説明できたが、6月と8月においては光合成系への窒素分配割合では同樹種間差異を説明できなかった。窒素の光合成内の投資先を調べたところ、スギはRubiscoに、ヒノキは集光系に窒素を多く投資することが明らかになった。すなわち、光合成系全体への窒素の投資量ではなく、光合成系内の投資先の違いがスギとヒノキのPNUEの違いの要因と考えられる。 |
| 著者氏名 | ○渡辺誠1 ・ 浦島未有2 ・ 田中亮志3 ・ 川俣建太2 ・ 鈴木諒2 ・ 須田春香2 ・ 伊豆田猛3 |
| 著者所属 | 1東京農工大学大学院農学研究院 ・ 2東京農工大学大学院農学府 ・ 3東京農工大学大学院連合農学研究科 |
| キーワード | 光合成, 窒素利用特性, 樹冠位置 |
| Key word | Photosynthesis, Nitrogen use traits, Canopy position |