第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
S7. 変動環境下における大気‐森林間の物質交換と樹木の生理生態[Atmosphere-forest material exchange and tree physiological ecology under changing environment]
| 日付 | 2025年3月21日 |
|---|---|
| 開始時刻 | 14:15 |
| 会場名 | W109 |
| 講演番号 | S7-1 |
| 発表題目 | 常緑針葉樹のシュートおよび針葉レベルの光合成から針葉の長寿命を考える Assessment of needle longevity based on the shoot- and needle-level photosynthesis of evergreen conifers |
| 所属 | 森林総合研究所 |
| 要旨本文 | 常緑針葉樹の特徴として針葉の寿命が長いことが挙げられるが,その期間は数年から10年以上にもおよぶことが知られている。樹木の樹冠内での光合成順化を考えた場合,樹冠外部の明るい環境では光合成能力が高い葉を着け,樹冠内の暗い環境では光合成能力の低い葉を着けることで樹冠内の窒素分配を最適化し,樹冠全体での光合成を効率よく行うと考えられている。このような光環境への順化には葉の形態が重要な意味を持っており,特に葉の厚さを変えることで光合成能力を調整している。一方で,常緑針葉樹の針葉の場合は,明るい環境で作られた針葉が,樹木の成長にともない樹冠内の暗い環境に追いやられることになる。すなわち,明るい環境に順化して形成された針葉は,年とともに暗い環境へ適応していかなければならないことになる。一度成熟した葉の形態的変化は小さいと考えられることから,常緑針葉樹では針葉の形態変化によらない適応機構が存在すると考えた。耐陰性が異なる北海道の常緑針葉樹4種を対象に,全天環境と庇陰環境で生育したポット苗のシュートおよび針葉レベルの光ー光合成反応から針葉の長寿命を維持する要因について考察する。 |
| 著者氏名 | ○北尾光俊 ・ 矢崎健一 ・ 菅井徹人 |
| 著者所属 | 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所北海道支所 |
| キーワード | 常緑針葉樹, 光合成, 長寿命 |
| Key word | evergreen conifers, photosynthesis, longevity |