第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
S4. 林業はどこでやる? 林業採算性からゾーニングを考える[Where are Suitable Sites for Sustainable Forestry? Considering Forest Zoning focusing on Profitability]
| 日付 | 2025年3月21日 |
|---|---|
| 開始時刻 | 9:00 |
| 会場名 | W109 |
| 講演番号 | S4-3 |
| 発表題目 | スギ挿木品種の葉の機能形質の可塑性と撹乱に対する成長反応 Plasticity of leaf functional traits and growth responses to disturbance among cutting cultivars of Cryptomeria japonica |
| 所属 | 九州大学 |
| 要旨本文 | スギは日本で最も主要な造林樹種であり,様々な品種が開発され,全国各地に植栽されている。クローン植林地の生産性は,地形や地域スケールで異なる環境条件に対する遺伝型の順化能力に影響されるため,植栽場所の選択や成長の予測には各品種の可塑性を理解することが重要である。本研究では,西南日本に設置された45年生の試験地において,スギ挿木6品種の表現型の可塑性と撹乱に対する応答を調べた。窒素利用効率は最大樹高が高い地域で高く,投影面積当たりのシュート重量(SMA)は最大樹高が低い地域で大きかった。成長の良い品種は葉の窒素濃度が高いことに加え,窒素再吸収効率が高く,窒素利用効率も高かった。中生型の品種であるヤブクグリは,大きなSMAを有し,地形および地域スケールでの環境変化に対するSMAや樹高の可塑性が大きかった。また,ヤブクグリは撹乱後の成長レジリエンスを示す年輪で観察される成長リリースの強度も大きかった。これらの結果は,環境変動に対して高い順化能力やレジリエンスを有する品種を選択するための指針を与えるものであり,将来の気候変動によって予想される不確実な環境条件下で人工林を維持するために重要な知見である。 |
| 著者氏名 | ○榎木勉1 ・ Uchiyama, Christmas2 ・ 高木正博3 ・ 鵜川信4 ・ 鍋嶋絵里5 ・ 石井弘明2 |
| 著者所属 | 1九州大学農学部附属北海道演習林 ・ 2神戸大学大学院農学研究科 ・ 3宮崎大学農学部附属フィールド科学教育研究センター田野フィールド ・ 4鹿児島大学農学部 ・ 5愛媛大学農学研究科 |
| キーワード | 間伐, 成長リリース, 投影面積あたりのシュート重, 窒素, 樹高 |
| Key word | thinning, growth-release, shoot mass per area, nitrogen, tree hight |