第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

S10. 北海道における広葉樹の更新・育成・利用研究-これまでと、これから[Research on the regenerate, management and utilization of broad-leaved trees in Hokkaido]

日付 2025年3月22日
開始時刻 14:15
会場名 W109
講演番号 S10-3
発表題目 北海道における広葉樹の付加価値を高める木材特性に着目した育林の可能性
Potential for silviculture focusing on wood properties to increase the added value of hardwoods in Hokkaido
所属 北海道大学
要旨本文 広葉樹の高い育林コストを補償するひとつの方策として、各樹種が持つ付加価値を活かし、育林の経済性を向上させることが挙げられる。ただし、広葉樹については付加価値を高める木材特性であっても基礎的な情報すら明らかにされていないことが多い。そこで、北海道における主要な広葉樹を対象に、各樹種の付加価値を高める木材特性の基礎的な情報を明らかにした上で、それらの特性が育林(間伐等の実施)によって制御可能かどうかを検証している。研究のアプローチとして、まず、毎木調査によって立木個体ごとの生育および立地環境を記録し、伐採後に得られた材サンプルを用いて評価した木材特性との直接・間接的な関係性を構造方程式モデリングによって解析している。その結果、たとえば樽材としての適性に重要なミズナラ材の繊維傾斜度に対しては、木口面における偏心が及ぼす正の直接効果がもっとも強いことがわかった。偏心は生育環境によって生じることから、育林の過程で繊維傾斜度を制御できる可能性が示唆された。さらに複数の樹種を取り上げ、それぞれの特性を考慮した持続的な育林方法に向けた新たな提案をするとともに、今後必要となる研究について議論する。
著者氏名 ○仲谷朗1 ・ 秋津裕志2 ・ 大崎久司2 ・ 村上了2 ・ 大野泰之3 ・ 吉田俊也4
著者所属 1北海道大学大学院環境科学院 ・ 2北海道立総合研究機構森林研究本部林産試験場 ・ 3北海道立総合研究機構森林研究本部林業試験場 ・ 4北海道大学北方生物圏フィールド科学センター
キーワード 広葉樹林施業, 木材の高付加価値化, 二次林, 生育特性, 立地環境
Key word silvicultural practices for hardwoods, increasing the value addition of wood, secondary forests, growth characteristics, site conditions