第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
微生物部門[Forest Microbes]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | ポスター発表 |
会場名 | 学術交流会館(第一会議室) |
講演番号 | PM-16 (学生ポスター賞審査対象) |
発表題目 | In vitro における実生・外生菌根菌・根圏バクテリアの相互作用 Interaction between Salix reinii, ectomycorrhizal fungi, and rhizosphere bacteria in vitro |
所属 | 東京農業大学 |
要旨本文 | 樹木の根圏には多種多様な微生物が存在し、複雑な相互作用が働いている。根圏に存在する微生物の中でも外生菌根菌と樹木の共生メカニズムは特に研究が進んでいる。しかし異なる複数種の微生物と樹木による3者培養を行った研究は限られる。本研究では外生菌根菌と根圏バクテリアという異なる微生物を、樹木実生を静置した寒天培地に接種し、挙動を観察した。使用した外生菌根菌はウラムラサキ、キツネタケ、ワカフサタケの3種、根圏バクテリアはRhizobium、Paraburkholderia、Bacillusの3株、樹木実生はミヤマヤナギである。10週間培養し、毎週測定を行った。その結果、培養期間内に菌根形成は見られなかったが実生の根の伸長成長には有意に差が見られた。最も有意に成長したのはワカフサタケのみを接種したものだった。ウラムラサキやキツネタケを接種したものも対照区と比較してやや成長を促進する傾向が見られた。5週目で菌叢成長が最も大きかったのはウラムラサキにRhizobium、キツネタケにParaburkholderia、ワカフサタケにBacillusをそれぞれ接種したものだった。外生菌根菌が菌根を形成する前から3者が相互に影響を及ぼすことが明らかにされた。 |
著者氏名 | ○佐藤喜子 ・ 田中恵 |
著者所属 | 東京農業大学地域環境科学部 |
キーワード | ウラムラサキ, キツネタケ, ワカフサタケ, 一次遷移, ミヤマヤナギ |
Key word | Laccaria japonica, Laccaria laccata, Hebeloma, Primary Succession, Salix reinii |