第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

造林部門[Silviculture]

開始時刻 ポスター発表
講演番号 PE-38
発表題目 予報 単木保護資材を使用したコウヨウザンの獣害
Preliminary report Beast harm of the Cunninghamia lanceolate using the single tree protection material
所属 京都府農林水産技術センター
要旨本文 令和4年に獣害防除用単木保護資材(資材A)を施工して植栽したスギとコウヨウザンの植林地で、コウヨウザンがシカと考えられる獣害を受けた。そこで、同林地にスギとコウヨウザンを植栽して2種類の単木保護資材(資材B、C)を施工し、効果を調査した。3区画で各種10本ずつ施工し6箇月後に調査した結果、タイプA(令和4年植栽分を調査 資材:目の粗いネット、支柱:太い)は、コウヨウザンでは資材が全て破損し食害を受けたが、スギでは資材の20%が破損したものの生育に影響が出る食害は無かった。資材B(資材:目の細かいネット、支柱:細い)は、コウヨウザンでは約70%で資材が外れ食害を受けたが、スギでは資材が外れ食害を受けた個体は約4%であった。なお、単木保護資材を施工していない箇所では両樹種全て食害が受けた。資材A及びBいずれもコウヨウザンはスギより被害率が高く、スギに有効でもコウヨウザンには効果が低い単木保護資材があると考えられた。ただし、資材Bは、同タイプの資材で被害がない植林地もあり、資材の外れたのは設置不良の可能性がある。資材C(資材:網目状のプラスチック、支柱:太い)は両樹種とも資材の破損、食害は無かった。
著者氏名 ○藤田徹 ・ 村瀬悟史 ・ 芝原淳
著者所属 京都府農林水産技術センター森林技術センター
キーワード コウヨウザン, 獣害, 単木保護資材
Key word C. lanceolate, Beast harm, Single tree protection material