第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
| 日付 | 2025年3月21日 |
|---|---|
| 開始時刻 | 9:00 |
| 会場名 | N23 |
| 講演番号 | E-1 |
| 発表題目 | カラマツコンテナ苗の実用的な育苗密度 Practical seedling density for Japanese larch containerized seedlings |
| 所属 | 長野県林業総合センター |
| 要旨本文 | カラマツのコンテナ苗の育苗においては、生産方法の改良が進み、1成長期の育苗期間で出荷規格(苗高25cm以上)を満たす苗の生産が可能になりつつある。筆者らはこれまで、育苗密度の違いが苗木の形状に与える影響について研究を進め、長野県内で主に使われている150cc40孔のコンテナ容器の場合、40孔全て使うのではなく、1コンテナあたり24本に抑えることで、苗木形質のばらつきを抑え、形状比を低くできることを明らかにした。しかし、育苗密度の調整が形状比を低く抑えるのに有効ではあるものの、面積あたりの生産性が低くなるため、規模に限りのある生産現場で1コンテナあたり24本まで密度を下げるのは実用的ではない。そこで、本研究では苗木生産事業者の協力を得て、実際の生産現場で受け入れられるであろう1コンテナあたり32本での育苗を試行した。その結果、得苗本数としては32本よりも40本で育苗した方が多くなる傾向があるが、形状比が高い苗木が発生しやすかった。密度が高いほど潅水ムラや病害等の育苗管理上のリスクが高いうえ、形質の悪い苗木が発生しやすいことを考えると、32本での育苗は有効であると考えられた。 |
| 著者氏名 | ○二本松裕太 ・ 小山泰弘 |
| 著者所属 | 長野県林業総合センター |
| キーワード | 苗畑, 苗木生産, 一年苗 |
| Key word | nursery, seedling production, current year seedling |