第136回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

教育部門[Education]

日付 2025年3月21日
開始時刻 11:15
会場名 N23
講演番号 C-4
発表題目 日本全国における森のようちえんの活動環境の把握
Understanding the Activity Environment in Forest Kindergarten
所属 東京農工大学
要旨本文 森のようちえんは北欧地方で1950年代ごろに発祥したもので、近年日本でも各地で多く活動が行われている。本研究では日本全国の森のようちえんの活動環境について、構成要素に加えその活動環境を選ぶ狙いや理由を含めた現状と課題を明らかにすることを目的とした。森のようちえん全国ネットワーク連盟に加盟する団体を対象にアンケート調査を実施し、団体や活動環境を特徴ごとにグループ化した。また季節ごと・活動環境ごとに活動場所の内容や重要となることを把握し違いの有無を明らかにした。アンケート調査では、106団体の回答(回収率40%)が得られた。団体を4つのグループに分類することができ、公園を軸としたグループと森林を軸としたグループで大きく特徴が異なることがわかった。季節ごとの活動環境は、夏のみ川や海で多く活動し、その他の季節では日常的に同じ場所で活動していることがわかった。森林に着目すると、「安全に配慮した森林」「人工物のある森林」「使うものを制限した森林」「制限なく自由に使える森林」の4つのタイプの森林で活動していることがわかり、公園や園庭に比べ活動の幅が広がること、また所有者との関わりが重要となることが示唆された。
著者氏名 ○島村琉太 ・ 加用千裕
著者所属 東京農工大学大学院農学府
キーワード 森のようちえん, 屋外環境, アンケート調査, 森林環境教育
Key word forest kindergarten, outdoor environment, questionnaire survey, forest environmental education