第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
教育部門[Education]
日付 | 2025年3月22日 |
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開始時刻 | 11:00 |
会場名 | S12 |
講演番号 | C-13 |
発表題目 | 学生を対象とした砂防えん堤モデル実験の授業実践 Teaching practice on model experiment of check dams for students |
所属 | 上越教育大学 |
要旨本文 | 日本では地震や豪雨によって毎年数多くの土砂災害が発生している。そのため、土砂災害の発生メカニズムや、防止・軽減のための対策についての学習が重要といえる。そこで本研究では、昨年度の研究に引き続き、土砂災害の仕組みと防災対策を学ぶための砂防えん堤モデルを製作し、大学生を対象に授業実践を行った。学生らが実際に土木学会斜面工学研究小委員会(2015)が提案した砂防えん堤モデルを用いて実験を行い、土砂災害の発生機構と対策の有無、砂防えん堤の種類(不透過型・透過型)による市街地の被害程度を評価した。その結果、学生らは、①水量が増えると土石流が発生し市街地は氾濫すること、②砂防えん堤を配置することで氾濫は抑えられることが理解できた。また、③砂防えん堤の種類に応じた特徴を理解することもできた。今回の実験条件は、粒径の大きい砂利を敷き、模型の傾斜角度を大きくしたため、透過型えん堤の機能が最も発揮されるものであった。学生からは、不透過型砂防えん堤が機能する実験条件を加えることや、流木に見立てた割りばしの使用などの意見が挙げられた。以上の結果より、このモデルを用いた実験は、学生らの理解を深めたと考えられた。 |
著者氏名 | ○浅井能在1 ・ 東原貴志1 ・ 野田龍2 ・ 田口浩継3 ・ 大谷忠4 |
著者所属 | 1上越教育大学 ・ 2秋田県立大学木材高度加工研究所 ・ 3熊本大学大学院教育学研究科 ・ 4東京学芸大学自然科学系 |
キーワード | 砂防えん堤, 土砂災害, 模型実験, 授業実践, STEAM教育 |
Key word | check dam, sediment disaster, model experiment, teaching practice, STEAM education |