第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
林政部門[Forest Policy]
日付 | 2025年3月22日 |
---|---|
開始時刻 | 17:30 |
会場名 | 大講堂 |
講演番号 | A-44 |
発表題目 | アメリカ林学形成過程における複数のルーツの検証 Examination of multiple roots in early American forestry |
所属 | 森林総合研究所 |
要旨本文 | アメリカ合衆国において、森林科学や森林行政の基盤となる林学は、19世紀後半から20世紀の初頭にかけて体系的な確立が進んだ。その背景としては、ファーノウやピンショーらによるヨーロッパ林学の導入、オルムステッドらによる公共緑地や自然公園の制度的確立が挙げられてきた。しかし、本報告では、マーシュに代表される急速な開拓に伴う土地荒廃への懸念、及び、ハーバード大学を中心とした植物学の研究進展が、アメリカの「保全」を軸とした林学の形成に寄与していたことを試論的に示す。これらの複数のルーツの存在は、アメリカの林学や森林行政の発展に独自性をもたらし、ひいては日本や中国をはじめとした近代東アジアの林学形成過程にも一定の影響を及ぼすことになった。 |
著者氏名 | ○平野悠一郎 |
著者所属 | 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所多摩森林科学園 |
キーワード | アメリカ林学, ドイツ林学, 植物学, 造園学, 自然保護 |
Key word | American Forestry, German Forestry, Botany, Landscape Architecture, Nature Conservation |