第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

T5. 樹木根の成長と機能[Development and function of tree roots]

日付 2024年3月8日
開始時刻 16:00
会場名 341
講演番号 T5-6
発表題目 丹沢スギ林の地上部・地下部生産フェノロジー
Above- and belowground production phenology in a Cryptomeria japonica forest
所属 東京大学
要旨本文 陸域生態系内の物質循環を理解する上で、森林により同化された炭素資源の分配メカニズムを把握することは重要である。森林樹木の主なバイオマス生産として、樹冠の展葉や枝や幹の肥大成長のみならず、細根の伸長成長も純一次生産において重要な割合を占めている。しかし、特定の森林におけて、地上部・地下部両方を含めて生産動態の全容を詳しく把握した研究は少ない。本研究では、スギ人工林を対象に、葉や幹、細根の生産フェノロジーを同時期に観測し、各器官における同化産物の分配パターンを明らかにすることを目的とした。神奈川県丹沢山地のスギ人工林において、2022年の春から2023年にかけて、土壌断面を1ヶ月に2回の間隔で撮影し、細根動態を観察した。並行して、展葉を観測するために相対光量の測定を行い、自動式デンドロメーターにより木部肥大成長の推定を行った。スギ林の針葉は4月上旬から7月中旬の期間で徐々に生産され、木部肥大成長は主に4月中旬から7月上旬にかけて活発であった。細根の伸長は、成長期前半のみならず、後半の秋頃にも見受けられる傾向にあり、地上部と地下部でバイオマス生産フェノロジーの非対称性が見受けられた。
著者氏名 ○仲畑了 ・ 藤目直也 ・ 仮屋園純平 ・ 熊谷朝臣
著者所属 東京大学大学院農学生命科学研究科
キーワード 細根, フェノロジー, スギ, 純一次生産
Key word fine root, phenology, Cryptomeria japonica, net primary production