第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

T4. フォレストデジタルツインの可能性を探る: ポテンシャルと課題[Exploring the potential and remaining technical issues of forest digital twin]

日付 2024年3月8日
開始時刻 18:00
会場名 431
講演番号 T4-4
発表題目 森林デジタルツイン構築に資する環境データのIoTモニタリングシステム
IoT monitoring system for environmental data contributing to the construction of a forest digital twin
所属 国立研究開発法人森林研究・整備機構
要旨本文 LiDARや空撮画像から、地形、建築物、森林構造などの地上部表層の形状データをサイバー空間に再現する技術開発が進んでいる。フォレストデジタルツインの実現のためには、現実空間での環境データを収集し、送信することが必要となる。その実現に向けて、環境データのIoTモニタリングシステムを紹介する。これは、雨量、気温、土壌水分などの環境データを多地点で遠隔で収集、集約、解析する一連のシステムとして開発した。多彩なセンサ類の接続が可能な汎用性の高い計測デバイスの低価格化を実現し、計測データに基づく環境予測を目指すものである。システムの適用性を把握するために、牧草地、雑木林、水田が連続する25m×50mのエリアにおいて、WiFiによるデバイス間の通信と携帯回線を用いたデータ送信を活用して、多地点での土壌水分データの収集を行ったところ、リアルタイムな土壌水分の時空間分布把握に成功した。発表では、山林での運用に向けて課題となる、通信規格の選択や、電源確保の解決策についての知見も紹介する。
著者氏名 ○南光一樹1 ・ 江波戸宗大2
著者所属 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林防災研究領域 ・ 2国立研究開発農業・食品産業技術総合研究機構農業環境研究部門
キーワード デジタルツイン, IoT, モニタリング
Key word digital twin, IoT, monitoring