第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

S7. 森林教育研究のさらなる発展を目指して―森林環境を活用した教育活動の可能性を探るー[For Seeking to Extend Forest Education Research Activities: Exploring the Possibilities of Educational Activities Utilizing the Forest Environment]

日付 2024年3月10日
開始時刻 9:00
会場名 411
講演番号 S7-3
発表題目 通信制高校における自然体験を中心としたカリキュラムに関する実践報告
A report of Curriculum Centered on Nature Experiences in Correspondence High School
所属 広島工業大学高等学校
要旨本文  学校法人鶴学園は小学校から大学まで5校からなる総合学園である。初等中等教育学校では、カリキュラムに体験的な学習を多く取り入れ、実体験を通した教育へ力を入れている。広島工業大学高等学校通信制課程(以下、広工大高)は鶴学園に属する学校で最も新しく、全日制課程に併設する形で2011年に開校した。約20万平方メートルの里山という立地を活かし、自然体験を中心としたカリキュラムを展開している。通信制の学びは、「通信の方法」による学習機会の確保ではあるが、広工大高は「通学型の通信制」としてシステムが設計されている。これは入学者の多数を占める不登校を経験した生徒にリアルな体験の機会を確保し、体験からの学びにより社会的な自立を目指していけるようにという想いからである。 今回、広工大高が行う里山を活用した教科教育や特別活動、生徒が探究学習として行った沢登りの魅力に関する成果の紹介を行い、過去の卒業生アンケートから自然を活用した教育についてその成果と課題について報告する。また、設立後12年の実践から見えてきた、学びの場、学びの対象としての森林の可能性や今後の展望について報告する。
著者氏名 ○中嶋優友
著者所属 広島工業大学高等学校
キーワード 通信制高校, 野外教育, キャリア教育
Key word Correspondence High School, Outdoor Education, Career Education