第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

S7. 森林教育研究のさらなる発展を目指して―森林環境を活用した教育活動の可能性を探るー[For Seeking to Extend Forest Education Research Activities: Exploring the Possibilities of Educational Activities Utilizing the Forest Environment]

日付 2024年3月10日
開始時刻 9:00
会場名 411
講演番号 S7-1
発表題目 ボーイスカウトで実施している森林環境を活用した教育活動
Educational activities utilizing the forest environment conducting by Scout Association of Japan
所属 森林総合研究所
要旨本文 ボーイスカウトは、イギリスのベーデン=パウエル卿が創設した、野外活動を通じて人格形成を行う世界中で実施されている青少年活動であり、日本でも1922年に日本連盟が創設された。ボーイスカウトでは、森林教育について昔から実施してきたが、学術的な視点で紹介されたことがなかったため本学会において紹介する。森林教育は大石・井上 (2009) によって40種類の森林体験活動を体系づけたが、ボーイスカウトの野外活動はその大部分の活動が該当している。ボーイスカウトの活動は年齢によって5部門に分かれており、部門毎に森林体験活動は異なる。小学6年生から中学生が対象のボーイスカウト部門ではキャンプ生活をベースとする訓練を行い、樹種の習得も活動に含まれる。ボーイスカウト独自の森林活動としては、パイオニアリングが挙げられる。パイオニアリングは小径木を利用し、ロープワークを駆使して大型建造物を作成する訓練であるが、小径木はスギ・ヒノキの間伐材が中心である。間伐材はかつて足場丸太として利用されたが、現在では燃料での利用が増加し、丸太の利用は減少している。本訓練は活動例の少ない間伐材を利用した木育の一種であると考えられる。
著者氏名 ○香山雅純1,2
著者所属 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所植物生態研究領域 ・ 2ボーイスカウト茨城県連盟
キーワード ボーイスカウト日本連盟, 環境教育, 自然観察, キャンプ, ハイキング
Key word Scout Association of Japan, Environmental education, Nature observation, Camp, Hiking