第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

S2. 都市住民の森林への訪問をめぐる研究の可能性と課題[Possibilities and Tasks of Academic Research on Visits to Forests by Urban Residents]

日付 2024年3月8日
開始時刻 9:00
会場名 441
講演番号 S2-4
発表題目 ソーシャルメディアへの投稿に見る来訪者の森林空間利用と自然体験への関心
Social media posts as a window into forest recreational use and interest in nature experiences
所属 森林総合研究所
要旨本文  森林空間利用施設は、都市住民をはじめとした外部の主体が、身近な森林を「訪問」し、利用をするための場である。2010年代以降、SNSを含むソーシャルメディアの発展により、自然地域における体験の投稿を活用し、その利用実態を解明する手法が提唱されている。近年は、ソーシャルメディア利用が幅広い世代へ拡充しており、ある森林空間利用施設への写真投稿データが数千件になる等、施設単体での解析も可能なほど蓄積している。このデータを活用することで、既存の研究にはない視点で利用実態を把握し、評価することが可能になっている。 そこで本報告では、茨城県の「牛久自然観察の森」に関連するソーシャルメディアへの投稿写真を用いた研究を紹介する。ソーシャルメディアとして、国内で最も普及しているサービスのひとつである、Google mapを選択した。投稿写真からその撮影対象と施設内での撮影場所を特定した上で、投稿者のソーシャルメディア上で活動実績や施設訪問回数等の属性情報を取得した。そして、来訪者の森林空間利用と自然体験の関係について分析した。結果に基づき、インターネット情報を通じた森林訪問・関心喚起のあり方について議論する。
著者氏名 ○神宮翔真
著者所属 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林管理研究領域
キーワード 情報行動, 森林空間利用施設, レクリエーション, 写真分析, インターネット利用
Key word information behavior, nature sanctuary, recreational use, photo analysis, internet usage