第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

S2. 都市住民の森林への訪問をめぐる研究の可能性と課題[Possibilities and Tasks of Academic Research on Visits to Forests by Urban Residents]

日付 2024年3月8日
開始時刻 9:00
会場名 441
講演番号 S2-1
発表題目 森林への関心と訪問をめぐる調査・研究の動向
Trends in research and studies on interest in and visits to forests.
所属 国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所
要旨本文 コロナ禍を経て、国内外で自然環境との関係が再評価され、近年、特に森林への関心が高まっている。国内では2019年から、「森林サービス産業」の取り組みが政府、産業界、学術機関、一般市民の協力によって実践され全国的に広がっている。また、研究領域でも、健康、教育、健康などに関する議論が盛んであり、林業と調和した持続可能な森林空間利用のあり方や地域経済への貢献方法についての検討が行われている。一方で、今後森林空間の活用を促進していくためには、国内の森林に対する関心度や年間に森林を訪れる頻度といった基本的な情報が不足している。そこでこれまでの政府機関や大学による調査を整理したところ、ばらつきは大きいが、森林に対する関心を持つ人の割合は約40%から90%近くに及び、少なくとも年に一度は森林を訪れる人の割合は約50%から70%近くとなった。こうした整理により、森林に無関心な層や森林を訪問しない層の存在が明らかになった。また、森林空間への国民的な関心を高め、利用を促進するためには、これらの層の特性や動向を把握して、森林への認知度や行動の変容に繋げる取り組みを進めることが有効だと思われた。
著者氏名 ○高山範理1 ・ 一嘉一2
著者所属 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林管理研究領域 ・ 2認定NPO法人ジャパン・フォレスト・フォーラム
キーワード 無関心層, 無訪問層, 「森林サービス産業」, 森林空間利用, 調査・研究動向
Key word indifferent segment, unvisited segment, 'Forest-related service industry'., Forest Space Utilisation, Survey and research trends