第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

S12. 広葉樹林化を進めるためには何が必要か[How can we encourage the regeneration of broadleaf trees in conifer plantations?]

日付 2024年3月8日
開始時刻 9:00
会場名 342
講演番号 S12-6
発表題目 広葉樹林化を加速させる播種方法
Seeding method for accelerating regeneration of broadleaf trees
所属 森林研究・整備機構
要旨本文 針葉樹人工林の伐採跡地における広葉樹林化は、現地に広葉樹の母樹や前生樹が存在することが重要だが、本来、除伐や下刈りによって広葉樹の母樹や稚樹は排されているため、それらは存在しないか少ない。旺盛な初期成長力により広葉樹林化を加速させる広葉樹種群として期待される堅果樹種は、堅果が鳥獣にとって好餌であるために生残、定着が難しい。 我が国には人が伐採跡地に堅果を運んで播き、鳥獣による持ち去りを防ぐよう竹筒を被せた播種方法「竹筒播種」が伝承する。過去に成功、失敗の試験事例がある一方、定着後の成長は明らかでない。本研究ではこの竹筒播種の基礎知見を得るため圃場でコナラの堅果を用いた地表、地下、竹筒の3播種方法を実施し、5年間の追跡調査をおこなった。1成長期後の生存割合は森林性ネズミによる堅果の持ち去り被害を受けなかった竹筒播種が他方法より高かった。1~2成長期の竹筒播種の樹高は他方法より高く、下層植生との初期競合に有効であると考えられた。3~5成長期の樹高には差は認められなかった。本試験結果をうけて現在、複数の林地で竹筒播種等の実証試験を進行中であり、これらの設定も併せてこの場で紹介させていただく。
著者氏名 ○星野大介
著者所属 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林植生研究領域
キーワード 針葉樹人工林, コナラ, 竹筒
Key word conifer plantation, Quercus serrata, bamboo tube