第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

S10. 木質バイオマス燃料供給の現状とこれからの木質バイオマスの可能性[Current status of woody biomass fuel supply and the future potential of woody biomass]

日付 2024年3月8日
開始時刻 9:00
会場名 442
講演番号 S10-7
発表題目 転換点における木質バイオマス産業用熱利用の導入形態に関する考察
Consideration of Deployment Approaches for Heat Utilization in the Wood Biomass Industrial Sector at the Turning Point
所属 一般社団法人日本木質バイオマスエネルギー協会
要旨本文  これまで国内の木質バイオマス熱利用については、比較的小規模な温水ボイラーを中心に検討が行われてきた。今後、カーボンニュートラルの実現に向け、熱需要において導入容量として大きな位置を占める産業用蒸気ボイラーについても木質バイオマス燃料への転換を促していくことが効果的と考える。 本調査では、導入可能性のある産業部門における脱炭素・非化石に向けた取組み状況を確認するとともに、蒸気ボイラーにおける木質バイオマス熱利用の技術的課題を整理し、産業用ユーザーにおける木質バイオマスエネルギー導入の意思決定に関わる要因の分析を行った。また、近年の導入事例の検討を通じ、産業用蒸気ボイラーにおける木質バイオマス利用を進めるための新たな導入モデルとして、ベースボイラー&複数台制御、小規模からの段階的導入、ESCOスキームの活用を提示した。森林資源の計画的生産が確保され、広域の需給調整機能が実現すれば、需給状況の可視化と燃料リスクの軽減により、新たな導入が得やすい事業環境の創出が期待できる。 本調査は令和4年度林野庁補助事業「地域内エコシステム」サポート事業(木質バイオマス利用促進調査支援)により実施した。
著者氏名 ○澤田直美
著者所属 日本木質バイオマスエネルギー協会
キーワード 木質バイオマス, 熱利用, 産業用
Key word Woody Biomass, Heat Utilization, Industrial Sector