講演詳細

T3. 森林の放射能研究[Research on radioactivity in contaminated forest]

日付	2024年3月8日
開始時刻	ポスター発表
会場名	543
講演番号	PT3-1
発表題目	福島県森林域の空間線量率および針葉樹137Cs濃度変化の中長期的な推移 Medium- and Long-term Changes in Air Dose Rates and 137Cs Concentrations of Coniferous Trees in Fukushima Prefecture
所属	国土防災技術株式会社
要旨本文	福島県では森林域における放射性Csの分布状況と推移を把握するため，2013年度から森林域において空間線量率と，針葉樹（スギ，ヒノキ，アカマツ）の部位ごとの放射性Cs濃度についてモニタリング調査が実施されている。空間線量率調査は県内全域の森林域を対象に実施され，避難指示区域の改定と共に調査箇所が見直されており，2022年度時点では県内1,300箇所で調査が実施された。森林域の空間線量率は概ね放射性Csの物理学的半減期に従って低減する傾向が認められた。また，空間線量率のバックグラウンドを計測したところ，会津・南会津方面では，バックグラウンドが全空間線量率の77 %以上を占めていた。立木の全葉、辺材、心材の放射性Cs濃度及び地表面蓄積量から面移行係数を求めた。樹種別では、スギ、ヒノキの全葉の面移行係数は2013年度から2016‐2018年度にかけて低減し，その後は概ね横ばいで推移した。一方アカマツは，2013年当初から面移行係数がスギ，ヒノキに比べ1桁低く，調査期間中は同程度で推移した。辺材，心材はアカマツの面移行係数がやや低い値を示すものの，全般的には面移行係数は2013年度から同程度の値を示しており，大きな変動は認められなかった。
著者氏名	○山村充 ・ 氏家亨 ・ 井上美那 ・ 赤間亮夫
著者所属	国土防災技術株式会社
キーワード	放射性セシウム, 空間線量率, 針葉樹
Key word	Radioactive Cesium, Air Dose Rates, conifer