講演詳細

微生物部門[Forest Microbes]

日付	2024年3月8日
開始時刻	ポスター発表
会場名	543
講演番号	PM-11（学生ポスター賞審査対象）
発表題目	カラマツ林とスギーヒノキ混交林の境界における外生菌根菌の埋土胞子の分布 Spatial distribution of ECM spore bank in the boundary between larch forest and Japanese cypress-cedar forest
所属	東京農業大学
要旨本文	林分の境界における埋土胞子の分布に関する研究のうち、外生菌根性樹木としてカラマツ林分を扱ったものは少ない。カラマツは木材生産において重要な造林樹種であることに加え、落葉針葉樹であるため林床の光環境を改善しうる。また、カラマツは林床の土壌pHを低下させることが示唆されており、これが胞子の生存に影響すると考えられる。以上より本研究では、アカマツを用いた埋土胞子の釣上げ試験を行い、形成された菌根のDNAを解析することによって生残する埋土胞子の分布と種組成を明らかにすることを試みた。サンプリングではカラマツ林分と接するスギ－ヒノキ混交林の境界に直交する形でプロットを設計し、境界からの距離別にカラマツ林とスギ－ヒノキ混交林の両側で土壌をラインサンプリングした。サンプリングした土壌について、また、各土壌のpH、C/N、含水率を測定し、胞子の生残への影響を調べた。加えてプロットの菌類叢を把握するため、特に胞子の供給源である子実体をプロット内で調査期間中に繰り返し採取し、さらにプロット内のカラマツ成木から採取した菌根と合わせてDNA解析を行った。
著者氏名	○廣江裕輝 ・ 田中恵
著者所属	東京農業大学地域環境科学部
キーワード	埋土胞子, 境界効果, 外生菌根菌, カラマツ, 人工林
Key word	spore bank, edge effect, ectomycorrhizal fungi, larch, artificial forest