第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

動物・昆虫部門[Forest Insects and Animals]

日付 2024年3月10日
開始時刻 ポスター発表
会場名 543
講演番号 PL-28
発表題目 トビムシ一個体からの腸内微生物叢解析の試み
An attempt to analyze the gut microbiota from single individual collembolas
所属 国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所関西支所
要旨本文 森林の物質循環の要である「分解」プロセスは、前半の「リターの細断とその初期消化」を土壌動物が、後半の「無機養分の放出」を土壌微生物(細菌・真菌など)が担う。このリレー形式の循環において土壌動物の腸内微生物叢も大きな役割を果たしていると考えられる。しかし土壌動物による腸内微生物相の違いや、環境応答性の有無については未解明な部分が多く、メタゲノム解析による基礎データの蓄積が求められている。本研究では体長1mm未満のトビムシ類を材料として、メタゲノム解析による一個体レベルでの腸内微生物叢の解明を試みた。一個体レベルでのメタゲノム解析には、微生物叢の個体間比較が可能、DNA抽出前の種同定が不要といった利点があるが、トビムシでの報告例は僅かである。3種類の洗浄液で表面洗浄した個体から腸内容物DNAを抽出し、アンプリコンシーケンスを行った結果、細菌、真菌ともに数十から数百のASV配列が得られた。このデータを用いてトビムシ腸内と周辺土壌中の微生物叢の差異を比較したところ、予報的ではあるが、トビムシ腸内と土壌では真菌相が大きく異なった。またトビムシ分類群間で細菌相が異なる傾向も認められた。
著者氏名 ○濱口京子1 ・ 長谷川元洋2 ・ 松田陽介3 ・ 平野恭弘4 ・ 谷川東子5
著者所属 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 ・ 2同志社大学理工学部 ・ 3三重大学大学院生物資源学研究科 ・ 4名古屋大学大学院環境学研究科 ・ 5名古屋大学大学院生命農学研究科
キーワード トビムシ, 土壌動物, 腸内微生物叢, 森林
Key word Collembola, soil animals, mircobiota, forest