第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

動物・昆虫部門[Forest Insects and Animals]

日付 2024年3月10日
開始時刻 ポスター発表
会場名 543
講演番号 PL-17
発表題目 カシノナガキクイムシ成虫の初発日確認に自動撮影装置は利用できないか
Can an automatic photographing device be used to confirm the first appearance date of Platypus quercivorus adults?
所属 森林研究・整備機構
要旨本文 ナラ枯れ被害の抑制を考慮する上で、カシノナガキクイムシに対する防除活動を行う最適な時期を決めるために、成虫の発生開始(初発)時期を予測し、地図上で空間明示的に表現できる技術の開発が望まれる。この成虫の初発日予測モデル構築において、精度確保のためには初発に関するデータをできるだけ多くの地点から正確に入手することが欠かせない。そこで多地点での設置を前提とした上で、成虫の初発日データを入手可能な装置の開発を試みた。装置には、フェロモン剤とエタノールを誘引源とした粘着板と、その粘着板に付着するカシノナガキクイムシを含めた昆虫類を自動撮影(8時間間隔に設定)できるカメラを利用した。春から初夏にかけて行った野外実験の結果、回収後に設置した粘着板と撮影写真の両者を見比べることから、成虫の初発日確認に本自動撮影装置が利用できることが明らかとなった。本研究は「With/Postナラ枯れ時代の広葉樹林管理戦略の構築(04021C2)」として生研支援センターイノベーション創出強化研究推進事業からの支援を受けた。
著者氏名 ○滝久智 ・ 松本剛史 ・ 衣浦晴生 ・ 矢口甫 ・ 北島博
著者所属 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
キーワード コナラ, マテバシイ, タイムラプス, トラップ
Key word Quercus serrata, Lithocarpus edulis, time lapse, trap