第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

利用部門[Forest Engineering]

日付 2024年3月8日
開始時刻 ポスター発表
会場名 543
講演番号 PK-5(学生ポスター賞審査対象)
発表題目 森林作業道における路面支持力の経年変化 ー奥多摩演習林の事例ー
Aged change of bearing capacity of strip road -case study of Okutama Practice Forest, Tokyo university of Agriculture-
所属 東京農業大学
要旨本文 作設後経過年数の異なる森林作業道において路面支持力の測定と轍の深さから路面状態の評価を行うことで,経過年数によってどのような影響を受けるのか明らかにすることを目的とする。作設後2~11年の作業道にて測点を3点ずつ設置し,全24測点で路面支持力と轍の深さの測定を行った。路面支持力は中央部,山側轍,谷側轍,谷側路肩の4か所で測定した。轍の深さはLiDARを搭載したiPadを用いて路面をモデル化し,中央部と路肩の平均高さと轍部分の平均高さの差から轍の深さを求めた。轍掘れ量は20mm未満,20mm以上40mm未満,40mm以上の3グループに分類した。また,同年ごとに1測点の全8測点において土質試験を行った。土質試験では湿潤密度試験,含水比試験,土粒子密度試験,液性限界・塑性限界試験,透水試験,粒度試験を行った。その結果,中央部と轍の路面支持力は経過年数による差は見られなかった。路肩では,作設後2年までCBR値20%程度を保っているが,作設後3年以降では10~15%に低下した。轍掘れ量は山側轍より谷側轍の方が大きく,経過年数にともなって増加しており,谷側轍では40mm以上の轍掘れがある場所ではCBR値が低下していた。
著者氏名 ○伊奈栞 ・ 亀山翔平 ・ 矢部和弘
著者所属 東京農業大学地域環境科学部
キーワード 路面支持力, 経年変化, 森林作業道
Key word bearing capacity, aged change, strip road