第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]

日付 2024年3月10日
開始時刻 ポスター発表
会場名 532
講演番号 PJ-42
発表題目 ヒノキの枝打ち処理が樹冠の降雨再配分過程に与える影響
Effect of pruning on rainfall partitioning by canopy in a Japanese cypress plantation
所属 東京大学
要旨本文 樹冠における降雨の一時貯留と林内雨、樹幹流、遮断蒸発の各成分への再配分過程は、森林における複雑な水文過程の一つである。本研究は、人工林の保育作業の一つである枝打ち処理が降雨再配分過程に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。調査地は愛知県豊田市の大洞市有林の33年生ヒノキ人工林であり、同人工林に枝打ち処理をおこなう処理区と処理をおこなわない対照区を設置し、それぞれの区画において処理前後の区画スケールの林内雨量と単木スケールの樹幹流下量の観測を実施した。なお、本研究では枯れ枝のみを枝打ちの対象とした。処理前後の期間における両区の積算林内雨量の比較(ダブルマスカーブ)から、枝打ちによる林内雨量への影響はほぼ見られないことがわかった。同様のダブルマスカーブによる解析を、対照区の3本のヒノキで発生した樹幹流下量の平均値を基準として、処理区の8本のヒノキそれぞれの積算樹幹流下量に対しておこなった結果、8本のうち4本のヒノキにおいて枝打ち後に樹幹流下量が増加すること、3本のヒノキで枝打ちの影響がほぼ見られないこと、1本のヒノキでは枝打ち後に樹幹流下量が減少したことがわかった。
著者氏名 ○田中延亮1 ・ Moein Farahnak2 ・ Ibtisam Mohd Ghaus3 ・ 蔵治光一郎3
著者所属 1東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林北海道演習林 ・ 2東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林生態水文学研究所 ・ 3東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林教育研究センター
キーワード 枝打ち, 林内雨, 樹幹流下量, 人工林, 樹冠遮断量
Key word pruning, throughfall, stemflow, plantation, canopy interception