第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]

日付 2024年3月8日
開始時刻 ポスター発表
会場名 543
講演番号 PJ-29(学生ポスター賞審査対象)
発表題目 A–Ciカーブに基づく光合成能力の推定はどれだけ簡略化出来るのか?
How much can the estimation of photosynthesis capacity based on A–Ci curve be simplified?
所属 東京大学
要旨本文  個葉スケールの純光合成速度(A)を機構的に理解するためには、Farquhar生物化学モデルにおけるパラメータVcmax25、Jmax25(それぞれ、25℃における、最大炭酸固定反応速度と電子伝達速度)を算出することが重要である。このパラメータ推定のための普遍的な方法は次の通りである。(1)個葉に飽和光を当て十分に気孔を開いた状態で、Ci(細胞間隙内CO2濃度)を変化させて、Aを測定する。(2)測定データから得られたA-CiプロットをFarquharモデルに対して非線形最小二乗法によるフィッティングを行う。測定前に葉を飽和光に順応させるのにかかる時間、周辺大気の湿度等の日変動を持つ測定周囲環境因子が許容できる測定時刻等を考えると、測定に供せられる個体数も個体毎の葉数についてもサンプル数が限られたものにならざるを得ない。 そこで、本研究では、以下の疑問に答えるべく解析を行った:(1)非線形最小二乗法の違いでFarquharモデルの再現能力は変わるのか?(2)Farquharモデルの再現能力を維持したままでA-Ciサンプル数はどこまで節約できるのか?(3)1回のみの測定でパラメータ推定を行う“One-point method”の実力はどれほどか?
著者氏名 ○中田拓朗1 ・ 砂山星也2 ・ 熊谷朝臣1,3
著者所属 1東京大学大学院農学生命科学研究科 ・ 2京都大学大学院農学研究科 ・ 3ハワイ大学水資源研究センター
キーワード Vcmax, Jmax, 非線形回帰, One-point method, 光合成
Key word Vcmax, Jmax, Nonlinear regression, One-point method, Photosynthesis