第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]

日付 2024年3月8日
開始時刻 ポスター発表
会場名 532
講演番号 PJ-2
発表題目 斜面崩壊に起因する流木発生プロセスの実験的検討
Experimental investigation of the process of driftwood generation caused by landslides
所属 宇都宮大学
要旨本文 近年、豪雨によって土砂災害が発生する際、それに伴う流木により被害が増大している。流木の発生要因としては様々なものがあるが、土砂災害に伴って発生する流木では、斜面崩壊に起因する流木が多くを占めていることが一般的である。従来、流木化した状態を対象に多くの検討が行われてきたが、斜面に生えている立木が崩壊から流木化する際のプロセスは十分に検討されていない。本研究では、水路実験によって斜面崩壊による流木の発生プロセスを検討した。実験では、渓流部に相当する水路(勾配15°)と、斜面部に相当する水路(勾配45°)を用意した。斜面部では、土砂の堆積層とその上に立木模型を用意し、堆積層を水で飽和させた後、堆積層を静止させているシャッターを開くことで崩壊を発生させ、渓流部に流れ込む際の土砂と流木の挙動を検討した。また、渓流部と斜面部の合流角は、0°から90°の範囲で変化させ、合流角が土砂と流木の挙動に与える影響を検討した。その結果、崩壊部の水路において、立木は基本的に土砂に追随して動き、合流角の違いによる土砂の挙動の影響を大きく受けることが分かった。
著者氏名 ○酒井佑一 ・ 伊澤輝希 ・ 鶴田妃七乃
著者所属 宇都宮大学農学部
キーワード 斜面崩壊, 土石流, 流木
Key word Landslide, Debris flow, Driftwood