第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

防災・水文部門[Forest Disaster Prevention and Hydrology]

日付 2024年3月8日
開始時刻 ポスター発表
会場名 532
講演番号 PJ-18(学生ポスター賞審査対象)
発表題目 下層植生が林床面蒸発散量に与える影響と推定モデルの開発
Influence of understory vegetation on forest floor evapotranspiration and development of the estimation model
所属 筑波大学
要旨本文 森林域における蒸発散は水循環における主要な要素である。林床面蒸発散(Ef)は、他の蒸発散源と比較して量が少ないことから研究事例少ない。しかし、Efは間伐によって大きく増加するため、詳細な水循環の把握には、高精度なEf推定モデルの開発が求められる。先行研究では、主に土壌蒸発の推定モデルが開発されている。しかしながら、間伐後の林床面は下層植生が繁茂するにも関わらず、植生からの蒸散を加味したモデルの開発には至っていない。本研究では、下層植生による蒸散がEfに与える影響を明らかにするとともに、植生量を加味したEfモデルの開発を目的とした。ヒノキ林において、樹冠開空度の異なる3地点に秤量ライシメーターを2個ずつ設置した。それぞれ土壌のみ、土壌と植生(ベニシダ)が植えられている鉢を用意し、夏季において108日間観測を行った。開空度の高い地点では、植生によるEf量の変化は大きく見られなかったものの、樹冠が閉鎖している地点では、植生による蒸散の影響が大きかった。特に飽差とEfの間に高い相関があることから (r2 = 0.82)、飽差を変数としたEf推定モデルが、植生を加味したEfモデルの開発に有効であることが示唆された。
著者氏名 ○橋本朝陽1 ・ ChiuChen-Wei1 ・ 恩田裕一1 ・ 五味高志2 ・ 小野里尚哉1
著者所属 1筑波大学生命環境系 ・ 2名古屋大学農学部
キーワード 林床面蒸発散, 下層植生, 秤量ライシメーター
Key word Forest floor evapotranspiration, Understory vegetation, Weighing lysimeter