第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

立地部門[Forest Environment]

日付 2024年3月10日
開始時刻 ポスター発表
会場名 532
講演番号 PI-20
発表題目 遺跡の花粉分析データに基づく縄文時代以降の四国における森林変遷
Vegetation change in Shikoku since the Jomon Period based on pollen records from ruins
所属 森林総合研究所
要旨本文 四国地域では湖沼や湿原が少なく、花粉分析に適した堆積物を得ることが難しいため、過去長期間の植生変遷データを得ることは困難である。一方、四国各地の縄文時代から近世までの遺跡の土壌を用いて花粉分析が行われており、そうした地点データを集成することで、地域的な植生および気候変動を明らかにできる可能性がある。本研究では、四国において最も遺跡の花粉分析地点数の多い香川県において花粉データを集成することで、縄文時代中期以降約5000年間の森林変遷の復元を試みた。その結果、照葉樹林要素であるコナラ属アカガシ亜属は縄文時代に最も優占していたが、弥生時代以降次第に減少したことが明らかになった。また、温帯性針葉樹のモミ属やツガ属は弥生時代に増加し、貧栄養な土壌環境下にも生育可能なマツ属は弥生時代から増加を開始し平安時代以降に優占した。これらの分類群は気候変動および人為影響を反映して増減したと考えられる。遺跡データの集成結果は、周辺地域の平均的な森林変遷を表すと考えられるボーリングコアの花粉分析結果と比較的一致していた。そのため、遺跡花粉データから地域的な植生景観を復元することは可能と考えられる。
著者氏名 ○志知幸治
著者所属 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所四国支所
キーワード 遺跡, 花粉分析, 縄文時代, 弥生時代, 香川県
Key word remains, pollen analysis, Jomon Period, Yayoi Period, Kagawa Prefecture